6月！この時期ベルギーでは確定申告の季節です。
前年1月〜12月の間に働いて稼いだお金、払った税金などなど、申告します。
確定申告は全員必須。
申告しないと・・・
何が起こるのかはよく知りませんが、たぶん恐ろしいことが起こります。
確定申告は個人で行う
企業に勤めていると、日本では会社が確定申告をやってくれます。
しかし、ベルギーでは個人で確定申告をします。
会社は何もしてくれません。
日本から引っ越して来ると「なんで会社がやってくれないの？」とみんな文句を言いますが、ベルギーでは自分でやるのが当たり前のようです。
ベルギーの会社が不親切のように思われますが、よく考えると私が働いた国 マレーシアやドイツも、確定申告は自分でやっていました。
日本の会社がとても親切なんですね。きっと。
副業もしておらず、家などの財産を持っていない私の確定申告は、いたって簡単です。
私のワークパーミットは、勤めていた会社のみ有効でしたので、副業はやりたくてもできませんでした。
おかげで確定申告はとても簡単なはずでした。
ベルギー 確定申告の流れ
- 12月終わり〜1月の初め：会社から源泉徴収票をもらいます
- 5月〜6月：Tax Officeから確定申告用紙が自宅に送られてきます
- 5月〜6月：確定申告用紙に記入して、郵送で提出します。IDカードリーダーがあればオンラインでも申告できます。
- 11月頃〜：追加徴税か返金か。結果が届きます。
結婚しているとカップルでまとめて申告
結婚していたり、Legal Cohabitaiton（事実婚）の登録をしていると、カップルでまとめて申告ができます。
しかし。
1月〜12月の丸1年、12ヶ月、籍を入れた状態で税金を払ってはじめて、カップルでまとめて確定申告をすることができます。
うちの場合は、2016年の9月頃にCohabitationの登録をしました。
そのため、2016年分の確定申告は、別々で行う必要があります。
2017年分の申請以降は、カップルとして1つの申告で大丈夫です。
私たちが直面している問題
2016年の確定申告用紙が届かない
ありがたいことに相方のご両親が、ベルギーでの我が家の郵便物を定期的に確認に行ってくれています。
相方の分 → ベルギーの家に確定申告用紙は届きました。日本に送ろうとした形跡があったようです。
封筒に書かれた日本の住所にわざわざ斜線を引いて、手書きでベルギーの住所が書かれていたそうです。
私の分 → 行方不明
どこへ行ったのでしょうか？
ベルギーでは「IDカードリーダー」なるものがあれば、オンラインでも申告できます。
相方がIDカードリーダーを持っていたので試してみましたが、機能しません。
税務署に電話してみました
国の税務署に電話をしてみました。
「ちゃんと税務署に転居を届けたか？届けていないのが悪い！」
と文句を言われてしまいました。
日本に引っ越す時にコミューン（市役所）には転居届を出しました。
しかし、税務署には連絡していませんでした。
コミューンと税務署はつながっていると思ったからです。
税務署には転居を伝えていないからどうしたか尋ねると
「自分の住んでいる地域の税務署に相談しろ」と冷たく突き放されました。
仕方なしに次は私たちが住んでいた地域の税務署へ電話をかけました。
とても感じのいいお姉さんでした。
「たしかに住所は日本で登録されているよ」
と。
ちゃんとコミューンから住所の変更届けは伝わっていたそうです。
ではなぜ用紙が届かないのでしょう。
不思議です。
郵便局の人が面倒くさくてベルギーの家に住所を書き換えたのでしょうか？
とりあえず日本の住所宛に再送をしてもらうことになりました。
1週間たちましたがまだ届きません。
気長に待つしかありません。
過去の確定申告
簡単なはずの確定申告も、ベルギーという国では簡単ではありません。
2010年分の確定申告
確定申告を行い、結果を受け取る前に私はドイツに引っ越してしまいました。
コミューンにはちゃんと転居を届けていました。
この年、どうやら400ユーロほど追徴課税があったようです。
しかし、支払いのレターは私には届きませんでした。
すると、ある日ベルギーの銀行からメールが届きました。
「あなたは追加の税金を支払いませんでした。お金を払うまであなたの銀行口座を凍結させます」
びっくりです。
国が私の銀行口座を差し押さえただと？
自分が税金を追加で払うことさえ知らなかった私はまさに寝耳に水。
すぐに銀行に連絡をして、国に税金を払ってもらいました。
普段は仕事が遅いくせに、Taxを取ることに関しては仕事が早いベルギー。
感心します。
2011年分の確定申告
「前年追徴課税が発生したのは、自分で確定申告をしたからだ！ちゃんと専門の会社を通せ！」
と、なぜかドイツ人に説教をくらい、この年はベルギーにある確定申告をサポートしてくれる会社を通じて確定申告しました。
サポート費用で700ユーロほど費用を払った記憶があります。
何がどうなったのか全く分かりません。
言われる情報をひたすら提出したら・・・
3,500ユーロほどの税金が戻ってきました。
これまたびっくり！ 一体何が起こったのでしょうか？
さっぱり分かりませんがもらえるものはもらっておきました。
2014年分の確定申告
確定申告書が届きませんでした。
コミューンに助けを求めたところ、コミューンが契約していると思われる税理士事務所のようなものを紹介してくれました。
もしや、サポート費用として700ユーロとられるのか？と心配しましたが、どうやら無料でサポートしてくれるようです。
指示された情報をほいほいと提出し無事確定申告を終えると、結果が届きました。
「2,000ユーロを返金します。」
と書いてあります。
2,000ユーロの臨時収入！
思わず新しいiPadとiPhoneを買ってしまいました。
しかし。その数ヶ月後。
「やっぱり間違いでした。再計算した結果、2,400ユーロ払ってください。」
という手紙が届きました。
どうやったらこの国は税金の計算をそんなに間違うことができるのでしょうか
？
結局2,000ユーロ受け取り2,400ユーロ支払いました。
最初から400ユーロ払うだけだったら簡単だったのに、なんだかとても損をした気分になりました。
2015年の確定申告
いたって平和に終わり、300ユーロほど戻ってきました。
おわりに
ベルギーに住んでいると、多少のことでは驚かなくなってしまいました。
ベルギー生活は何事も普通に事が進んだらラッキー くらいに思っていないとやってられません。
今年の確定申告書も無事申告できるのか分かりませんが、フラマン語で電話ができる相方がいるだけ心強いです。
でも、とりあえずうまくいきますように・・・
**こちらも応援よろしくお願いします**
いつもありがとうございます☺️
**********************************************
