ベルギー田舎生活 日々のぼやき

ごく普通のベルギー田舎生活で思いついたことを書いている雑記です。

ベルギー人の家族の距離、パートナーの家族との付き合い方

うちの相方を見ていると、ベルギー人は家族との繋がりが強いなと感じます。

ベルギー人が特別なわけではなく、どちらかというと日本人が家族の結びつき・繋がりが薄いのかなと感じます。もちろん家庭によっても差はあるのでしょうが。

 

日本とベルギー 離れている時は

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うちの相方は日本にいても毎週かかさず親にFaceTimeで話をしています。

お父さん・お母さん、それぞれと1時間ずつ話しています。

 

よく毎週毎週そんなに話すことがあるな・・・

と感心してしまいます。

 

逆に相方は、私の母親への電話の短さに驚いています。

私は2週間に1回ほど、用がある時に母親に電話をします。

用件を話してちょっとした世間話をしますが、いつも10分ほどで電話は終わります。

私がベルギーに住んでいた頃でも、同じような感じでした。

けして仲が悪いわけではなく、むしろ仲は良いんですが、母親と毎週1時間も電話で話すことは考えられません。

父親との電話は、2ヶ月に1度ほど、本当に用事がある時だけです。

仲悪いわけではありませんが・・・父親もわざわざ娘と電話で話すこともないのでしょう。

 

毎週電話をしている相方を見ると、家族への愛というか仲の良さ、親との繋がりの深さに感心します。

 

ベルギーにいた頃は・・・

今こうやって毎週電話で話をしているのは、ベルギーに住んでいた頃の習慣にも関係しています。

 

相方の両親の家は、私たちの家と職場のちょうど真ん中にありました。

そのため、毎週金曜日はいつも相方の実家に行って、夕飯を食べていました。

夕飯を食べながらいつも3時間ほど、その週にあったことをいろいろと話します。

私と一緒に住み始める前は、もっと頻繁に実家に寄っていたそうです。

 

社会人になって働き始めても、毎週1回は実家に顔を出す。

日本じゃあまり考えられないのかな・・・と思います。

実家が近い人は別でしょうが、実家が遠く離れていて、里帰りができるのは年に2〜3回という人が多いのではないでしょうか。

私も日本で働いていた頃は東京でしたので、実家には1年に2回ほどしか帰ることができませんでした。

 

私と相方の家族との付き合い方は?

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相方が実家に寄る時は、他に食事の約束がある以外は基本的に毎週付いて行くようにしていました。

 

周りの友人たち(日本人)からは

毎週、金曜の夜にパートナーの実家を訪問するのは、ストレスにならない?面倒くさくない?

と、よく聞かれることがあります。

 

私の場合は、全然苦にはなりませんでした。

なぜ全く苦にならなかったかというと・・・

 

① 無理はしない

相方の両親も英語は話せますが、めちゃめちゃ得意というわけではありません。

私には気を使って英語を話してくれますが、家族だけの話だったり、話が盛り上がってくると次第にフラマン語に切り替わっていきます。

すると私は完全に会話から仲間はずれに。

 

そんな時は、あえて会話に加ろうとはせず、iPhoneでゲームをしたりYahooニュースをチェックしたりして時間を潰します。

 

人の話を聞かず携帯をいじっているなんて、とても失礼な感じもしますが、誰にも文句も言われなければ、嫌な顔もされません。

言葉が分からないので仕方ない、とみんな思ってくれています。

 

もちろん、時々自分の知っている話題だと、フラマン語で話しているところでも英語で割り込んでいきます。

一応、フラマン語は分からないなりにも単語には耳を傾け、「参加していますよ」というぬるい意思は見せています。

 

無理して良い子にしようとすると疲れるだけで、毎週夕食に行くのが苦痛になるので、無理することだけはやめるようにしました。

 

② ポジティブに考える

相方の実家で夕飯を食べることができる、ということは、金曜日は夕飯を作らなくていい!洗い物もしなくていい!

そう考えると、ご飯を食べさせてもらえることは、ありがたくて仕方ないものに思えます。

 

しかも、相方家は基本的にお父さんが料理をするのですが、とても手がこんでいておいしいんです。

さらには、毎回デザートが付いてきます。

 

タダでおいしいご飯が食べられる・・・

毎週心から感謝していました。

 

③ 辛かったお付き合いを思い出してみる

マレーシアに住んでいた頃、マレーシア生まれの中国人とお付き合いをしていました。

中国人の家族の結びつきは、本当にすごい!

 

彼の家族との付き合いには、私もストレスが溜まってしまいました。

毎週毎週、貴重な週末、土日のどちらか丸1日が家族付き合いのために潰れてしまいます。

昼ごはんを兼ねた遅い朝ご飯を家族全員で食べに行き、食事の後はショッピング、時にカラオケへ。

そして夜になると夕飯を食べ、実家で一緒にテレビを見て、22時頃にようやく解放される

そんな週末がほぼ毎週続きました。

 

家族の皆さんもみんな優しかったので、私もNOとは言えず愛想を振りまいて良い子にしていました。

しかし、本音は

土日くらいやりたいことをやらせてほしい・・・(平日は仕事でした)

せめて月1回にしてくれ・・・

さすがに2年ほどで、耐えられなくなって逃げ出してしまいました。

 

ですので、マレーシアにいた頃に比べると、ベルギーでの毎週3時間ほどのお付き合いは、全く苦になりません。

 

おわりに

うちの相方の家族は幸いとても心が広いようで、それに救われ甘えています。

ベルギー人パートナーの家族と合わず、苦労している日本人の友人もいますので、私は本当にラッキーなんだろうなと思います。

 

そんな相方の両親がもうすぐ日本にやってきます。

いつもお世話になっている分、「おもてなし」がんばらないといけない・・・