ベルギー田舎生活 日々のぼやき

ごく普通のベルギー田舎生活で思いついたことを書いている雑記です。

蜘蛛を怖がるベルギー人のおじさん

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新しい冷蔵庫とオーブンを買って不要になったものをリサイクルショップの人に取りにきてもらいました。

8時〜12時の間に行きます、と言われていたけど来てくれたのは12時ちょっとすぎ。

重い物を運ぶ仕事なので、なかなか体格の良いおじさんたちがやって来ました。

 

まずは家に入って持って行ってもらうものを確認。

おじさんはオランダ語しか話さないけど、片言の私のオランダ語となんとかやりとり。

 

そして、いざ運び出しとなった時におじさんが突然英語で話し始めた。

 

運び出す前に・・・

とっても危険なものを僕は見つけてしまったんだ!

玄関をよく見てくれ

 

なんだかとても怯えている様子です。

 

なんだ、英語しゃべれんじゃん。

 

よくよく玄関のドアフレームを見たら、ちょっと大きめの蜘蛛がいました。

体は1.5cmくらいだけど足が長いので大きく見えます。と言っても6-7cmくらい。

 

あー。蜘蛛ね。

 

どこにでもいそうな茶色の蜘蛛。

蜘蛛のことは全く詳しくありませんが、直感で毒蜘蛛とは全然思えない普通の蜘蛛です。

 

玄関のフレーム、しかも床に近いところなので落ちてくる心配とかもない場所でじーっとしています。

私は全然気にならないのですが・・・

おじさんが怖がっていて冷蔵庫の運び出しを始めてくれません。笑

 

仕方ないので、蜘蛛を傘でつついて外に出そうとしてみました。しかし、蜘蛛は必死に家の中に戻って来ようとします。

するとおじさんは、怖がって階段の上に逃げてしまいました。(玄関入ってすぐに2階に行く階段があるんです)

 

何度もトライするけど戻ってくる蜘蛛。

するとおじさんは

 

Kill it! Kill it!

 

と叫び始めます。

 

いやいやいやいや。

私には蜘蛛は殺せません。

 

我が家では

蜘蛛は家を守ってくれるので殺してはいけません。

と教えられ育ってきました。

なので私は蜘蛛が殺せないんです・・・

 玄関から追い出すことで精一杯。

 

ごめんなさい。私には殺せない

 

となぜかおじさんにあやまる私。

何度も戻ってくる蜘蛛を追い払って、やっと外に出て行ってくれました。

そして、おじさんたちも無事冷蔵庫とオーブンを持って帰ってくれました。

 

おじさんの体に比べるとはるかに小さいし、おとなしい蜘蛛。

なぜそんなに怖がっていたのでしょうか?

ベルギーは日本に比べると虫が少ないから、虫に対する免疫がないのかもしれません。

もしくは昔怖い目にあったのか。

 

よくわかりませんが、おじさんに怖い目に合わせて申し訳なかったのと、家から追い出してしまった蜘蛛にも申し訳ない気持ちと。

なぜか悪いことをしてしまった気分になった日でした。